アウシュビッツを連想してしまいました

昨夜TVで見た福島県飯舘村の乳牛の姿が
忘れられません。

ここはまだ計画的避難区域だから
飼い主はエサをやりにくることができます。
でも、エサ自体が手に入りにくくなっているため
量を減らしているそうです。

背骨がくっきりと表れているその姿。
でも、エサをやりにきた飼い主さんを見ると
頭をすりよせるんですよね。
飼い主さんは、これが最後だから、と
牛たちの好物であるおいしい牧草を与えていました。

飼い主さんはとうとうこの地での酪農をあきらめ
牛を処分することにしたそうです。

処分のため車に乗せられる牛は、
運命を察しているのか、抵抗しています。
悲しそうに鳴いています。

残った牛はそのままエサをもらえずに
餓死になってしまうのでしょう。
あまりにも残酷です。
命をなんだと思っているのか。

なんだかアウシュビッツ強制収容所の映画を
思い出してしまって・・・。

あれは、人間が人間に対してした
卑劣な行為ですけれど
命の重さでいったら、
今回も同じくらい罪深いことです。
言葉で抵抗することも、
なぜエサをもらえないのか理解もできない
動物なのに。

今の政府は
「所有者の同意を得たうえで安楽死させるよう」
福島県知事に指示したそうですが、
あの人たちは「ゾウのハナ子」の話を読んで
涙したことはないのかな?

あまりにも歴史から学んでいない!
と憤りを感じてしまうのです。