まさか!に備える

BSで放送されていた
「タワーリングインフェルノ」
を見ました。

もう何度もTV放送されていますし
何度も見ているのですが
放送されるごとに、また見てしまいます。

その時々で印象に残るシーンが違ったりしますが
今回は市長夫妻の言葉が残りました。

世界一の高層ビルの完成祝賀パーティーが
行われている時。
その高層ビルの欠陥工事が原因で
火事が発生します。
最上階の展望室(?)で
パーティーを行っている人々は
逃げる手段がだんだん無くなっていきます。

そのパーティーに出席していた市長夫妻。
市長夫人が家に電話をかけようとしますが
すでに電話回線も切れていてつながりません。
夫人は市長に言います。
「あの子(自分たちの子供のことでしょうね)に
金庫の鍵のありかも教えていないのに。」
「私たちがいなくなったら
どうやって生きていくのか?」
(うろ覚えですみません。
そんなようなことを言っていました)

まさか自分たちの地元にできた
世界に誇れる高層ビルで、
そのオーナーは昔から親交がある人
(ように見えましたが、はて?)
その完成祝賀パーティーで

まさかまさか、火事が起きるなんて。

そして、自分たちがそれに
まきこまれるなんて。

そのパーティに出席していた人たちは
皆そう思っていたことでしょう。

家に残してきた子供のこと。その将来のこと。
やり残していた仕事のこと。

そして、今まで抱えてきたしがらみ、悩みなどを
なんでもないことのように思えるくらいに
痛烈に感じる命の重さ。

これは映画の中の話ではありますが
実際にもありうることなのです。

いざ、自分がそんな場にいたらどうしよう?
と思ってしまうのです。

火事は人災ですけれども、
巻き込まれる人にとっては
とても予測できることではありません。
まして、地震などの天災は
いつ起こるかわかりません。

そうなったときに、
せめてもの心の慰めにできるくらい
備えていることはあるだろうか?
とも考えてしまいます。
備えているつもりがあったとしても、
絶対そんなことでは
満足しないと思いますけどね。

これは年齢に関係なく、
1度は考えておかないと
いけないことなのでしょう。

「タワーリングインフェルノ」や
「ポセイドンアドベンチャー」を
見ると、
いつも、そんなことを考えてしまいます。