引き継ぎ以上のこと

引き継ぎができるって、
ある意味幸せなことかもしれません。

マニュアルをつくる、つくれる環境にある、
というのも恵まれているのだと思います。

S社で引き継ぎをしたとき、
相手は経理未経験で、
パソコンにもあまり詳しくないという
年配の方でした。

業務のほとんどをAccessでシステム化
していましたので
ひとつひとつ画面コピーをとり、
操作の手順をマニュアルにしていきました。

ここまでやるか!というくらい細かくです。
それでも、やり残した感があって
心残りだったくらいです。

でもそれは、S社がちゃんと
正常に機能しているからこそ
そんな引き継ぎでよかったんですよね。

その後、ワケありの会社に行ったりしまして
引き継ぎがまともにできるというのは
とても楽なのだということがわかりました。

引き継ぎは普通に受けたいです。
それでないと
「それまでどうやっていたのか?」が
わかりませんから。

でも、後任としてこれからのことは
極端に言えば
「自分が一から業務をつくりあげていく」
くらいの覚悟がないとできません。

幸い、S社で社内システムを構築した経験が
ありましたので、
自分で考えながらやるというのも
抵抗ありませんでした。
(むしろ、そうさせてもらえて助かりました。)

でも、それを後任に引き継ぐときは・・・。
相手がその覚悟を持っているかによるのです。
普通は派遣スタッフの仕事じゃ
ありませんからねぇ。
派遣は普通
「まともに動いている」会社で就業するもの
だと思いますし。

普通じゃ経験できないことをしている、と
思ってくれたらいいのでしょうが・・・。
モチベーションアップしてもらうというのも
難しいものです。

ひとつだけ派遣会社にお願いしたいことは
最初から「そういう会社だ」ということを説明して
覚悟をもった方を就業させてほしい、
ということでしょうか。
私は説明を受けなかったことは
なかったのですが
結構「話が違う!」というケースも
多いようですので。

ちゃんと説明して、それでもいい、となれば
派遣スタッフだってそれなりの覚悟をもって
就業するものなんですよ。