新聞の寸評に載っていたのですが
キュリー夫人がノーベル化学賞を受賞してから
今年で100年になるそうです。
ふと、子供の頃に読んだ
「キュリー夫人」
の伝記を思い出しました。
子供用の伝記ですので
ラジウムうんぬんの詳しい話は
なかったと思います。
それよりも、貧しい環境の中で
いかに勉学にいそしんだか、ということが
メインでした。
その中でなぜか印象に残っているのが
「(お金がなくて)屋根裏の部屋を
借りて住んでいたとき
寒い夜にも暖房ができなくて、
布団の上に椅子をおいて
寒さをしのいだ」
という部分です。
ポーランドで育ったマリー(のちのキュリー夫人)は
もともと勉強が好きで
もっと学問をしたかったのですが、
貧しさと女性は進学できないという壁に
阻まれていました。
そこで、同じく大学で勉強したいという姉と
協力します。
自分は家庭教師などで働いて
パリの大学で学ぶ姉を援助します。
姉が卒業したら、
今度は自分をパリに呼んでもらって進学する、
というものです。
そのとおりに、お姉さんの援助を受けて
ソルボンヌ大学に入学するのですが
そんなにゆとりのある環境ではなく、
しかもせっかく念願の大学に行けたのだから
できるだけ科目をとって勉強したいと願い、
切り詰めた生活をしていたのです。
暖房もない屋根裏の部屋で、
病気になってもベッドで震えているしかない生活。
その時に、布団の上に椅子を置くと
少しは温かいと知るのです。
なんだか、その描写が
いやに脳裏に残っておりました(^^;
以前住んでいた部屋は
せまくて収納部分が少なく
冬の布団をしまう場所がなかったので
持っていませんでした。
その部屋で、ひと冬を毛布と夏の肌がけ布団だけで
過ごしました。
「寒いな~」と思った時、
なぜかキュリー夫人の伝記のこの部分を思い出し
「椅子を置いたら少しはあったかくなるかな?」
と思ったりしました。
(実際にはやりませんでしたが^^;)
そこまでして勉強に励んだキュリー夫人に
あこがれを抱いているというか
好きなんですよね~。
だからといって、
私はそんなに勉強が好きなわけではないのですが、
キュリー夫人のように、
ここまで好きで打ち込めるものがあると
いいなぁと思ったのです。
寒い夜は、なんとなくそんなことを
思い出してしまいます。