寒いですねぇ。
夏が猛暑だっただけに
寒さがこたえるのでしょうか。
こういうときには、
やはりこのDVDを見るといいですよ。
「八甲田山」
夏の暑いときにも重宝していますが
冬の寒い時に見てもいいです。
あの画面の中の雪山に比べたら
自分が今いるところなんて
寒いなんて言ったらバチがあたりそう。
そんな風に思えます。
ただ、今雪に埋もれている地域の方に
そんなことを言ったら
怒られてしまうかもしれませんね。
映画「八甲田山」を見ていて
思うことがあります。
昨日も「ライフ イズ ビューティフル」を見て
こういう極限状態の中で、ユーモアを持って
周りに希望を与える人になれるかどうか、
自分も希望を持って生きられるかどうか、と
考えさせられました。
「八甲田山」にも、同じようなことを
考えさせられるシーンがあります。
有名な「天は我々を見放した」
このセリフは
遭難した青森第5連隊の神田大尉(北大路欣也)が
絶望のあまり口にしたのですが
リーダーのこの言葉に、
周りにいた部下たちは
次々と雪の中に倒れていってしまいます。
その様子を見て、これではいけないと、
倉田大尉(加山雄三)が
「帰路が見つかったぞ!」と
ウソの言葉で皆を励ますのです。
すると、一度倒れた者も再び立ち上がります。
助かるかもしれない、という希望が、
気力を与えたのです。
一時は絶望した神田大尉も気を取り直して
先に進みます。
ユダヤ人の強制収容所は
これ以上ない理不尽な扱いを受けるという
極限状態であり
八甲田山は自然の脅威に阻まれた極限状態で
事情は違うのですが、
どちらも
「人は希望を失ったら生きることはできない」
ということを表していると思うのです。
そして、そういう極限状態で
自分だけでなく周りの人間にも
希望を持たせることができる。
そういう、気持ちに余裕がある人。
そんな人になれたら、と思います。