図書館で見つけたので借りてきました。
本当は表紙の柄が違います。
かなり以前に、やはり図書館で借りて読みました。
その時は、フランキー堺さんや
所ジョージさんがやったドラマ
(最近では中居くんがやった映画)
の原作だと思って読んだので
かなりの違和感を感じたことを覚えています。
「(主人公は)生きてるの?」
というのが率直な感想でした。
おととしくらいでしたか、
中村獅堂さん主演で
この本に沿った内容で
ドラマ化されていましたね。
それで納得がいったのです。
今回久しぶりに読んでみて、
あの「私は貝になりたい」という遺書の文言は
実際に処刑された人の人しれず処分されてしまった
本当の遺書に書かれていたことだったのだと
わかりました。
(前回は、どこを読んでいたんでしょ)
その処刑されてしまった赤木曹長(仮名)が
処刑される前の晩に、気持ちを正直に綴った
書付は、ビリビリに破られて捨てられていました。
それを、この本の著者である加藤哲太郎さんが
見つけ、こっそり房に持ち帰り、
紙切れをつなげて読んで
それを見つからないように
写しておいたのだそうです。
加藤哲太郎さんは、
家族や本人が頑張ったこともあって
再審請求が通り、減刑されました。
それで、この赤木曹長の遺書の文章を
遺族に知らせることができたのです。
そして、加藤氏は書いています。
引用しますね。
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今の情勢がすすめば、保安隊は他国の紛争に巻き込まれることは必然である。保安隊の諸君は、赤木氏およびすべてのBC級戦犯の例にかんがみて、自己の行動を律するのが、自分のために得策であることを知るべきである。
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保安隊というのは、自衛隊のことですね。
なんだか、うすら寒い心地がしました。
自衛隊員は、
この本を読んでおいたほうがいいかも。
自衛隊員だけじゃなく、
みんながもっと歴史を学んでおいたほうが
いいかもしれません。