褒め方の問題

S社には「相手の良いところを見る」
という風土があります。
風土というより、
そういう「美点凝視」を提唱しているのです。

できなくたっていいんだ。努力していれば。

そう言っています。

だからよく褒めます。
相手を気分よくする、という目的もあるみたいです。

でも、なんかね・・・。
最近、それってどう?と思うんです。

褒め方のマニュアルがあるんですよね。
誰に対しても、同じように褒めるんですよ。
ある意味、無難なセンをとっているようですね。

社内にいる私たちもたまに褒められます。
(まぁ、私も派遣の同僚も厳密にいえば、
社内の人間とはいえませんが)

ウラを知っている私たちにも同じように
マニュアルどおりに褒めるので、
あまり褒められている気がしません。

褒め方ってあるんだなって思います。

ただ褒めればいいんじゃないんです。
努力していればいい、というわけでもない。

自分自身の「変化」が感じられなければ、
褒められたってうれしくないし、
第一実感がありません。

自分がどういう変化をもたらしたのか?
これが「成果」というものでしょうか。
それを評価してもらえると
うれしいと思うのですが・・・。

なんだか、やったことの価値を
全然認めてもらえないで、
ただ「褒めてつかわす」的に言われると、
バカにしてるのか?と
怒りたくなってくるんですよね。

こんな小さな会社にはもちろん
人事評価制度なんてないんですけど
(評価される側の人間は、
外部の人間しかいないし)
「評価の仕方」って大事だよな~と
つくづく思います。

世の中の人事評価制度に携わっている方には
ぜひ「うわっつらの評価」じゃない
「本質を見る評価」をお願いしたいと思います。