有ひものデータベース

想像してみてください(リッスン・・・)

受注システムで
取引先相手によって取引金額が違っている場合。
それはその相手の「ランク」によって
割引率が違っている。

想像してみてください。

ある相手から受注したとき
その割引率を自動的に出して
請求金額を計算する
という場面を。

「ランク」と割引率を結びつけた
マスターファイルはあります。

データベースをご存知の方はもちろん
あまりご存知ない方でも
想像はつくと思います。

その取引先相手の「ランク」から
割引率をひっぱってきて
請求金額を計算すればいい。

定価 × (1-割引率) =請求金額

基本的な計算式はこうなりますね。

 

今日発覚したトラブル

同じ「ランク」の取引先でも、
A社とB社の割引率が違う。
どちらも 割引率=0 なのです。
定価のまま表示されるのです。

気づかなかったら、
そのまま間違った請求金額で売ってしまう
ことになります。
問題です。

なぜ?同じ「ランク」なのに、割引率が違う??
このシステムってデータベースが元だよね??

もしかして、ひとつひとつ、
A社はこの割引率、B社はこれ、R社はこれ、
手で線を繋げているのかも??

そう言った人がいました。

私の脳裏に浮かんだのは、
電話交換室(有ひも)の風景です。
今はもう有ひもの電話交換室なんて
ないのかも??

新卒で就職した百貨店で、
私は店内放送をやっていたのですが
所属自体は「電話交換係」
店内放送専従になる前は、
同期と一緒に電話交換の資格を取りに
学校にも行かせてもらいました。
・・・あの頃は資格がないと
電話交換業務ができなかったんです。

その百貨店の電話室の交換機が
「有ひも」だったんですね。
ひもで、外線と内線を繋ぐんです。
(昔の電話局のイメージ。ドラマでも最近ないかも)

ひさしぶりにその情景を思い出してしまった・・・。

で、結局システム会社に聞いたところ。

「取引先ひとつひとつに対して
割引率を設定しているので、
その2社だけ割引率がなぜか0になっていた
ための不具合でした。」

だそうです。
割引率のマスターは別にあるんですけどね。
見えないところで、
ひとつひとつに割引率を設定する欄を作っていたらしいです。

こちらは、そーんなバカなことをしているなんて
夢にも思いませんから、「ランク」だけみて
「合ってる」
「なのになぜこの2社だけ割引率が違う?なぜ?」
と、乏しい脳みそを振り絞っていたというのに・・。

だいたい、そういう項目を作ったんだったら、
うちから渡した「ランク」のマスターを
コンバートして入れたというなら、
おかしなデータがないかどうか
確認しろ!!(叫)

・・・・ああ、また興奮してしまいました。
失礼しました。

結局、彼女の言うとおり、
手で線をつなげていたようなものだったんですね。
すごいよ!見抜いていたよ!

有ひものデータベースが
本当にあるとは思わなかったです。
(こんなのデータベースとはいえない
と思うが・・・)

有ひも電話交換

古すぎの設備ですけど、有ひもの電話交換って
こんなイメージです